Cigaretteあれこれ。

私は日本にいる時、

一日たばこを二箱吸うヘビースモーカーだった。

ニューヨークはたばこの値段が異常に高い。

一箱、$15もする。

日本で渡航の用意をしている間に

禁煙外来に通ったり、ニコチンの量を減らしたり、禁煙の勧めの本を読んだり

かなり苦労したのだが禁煙できなかった(-_-;)悔しかった。

何とか本数を減らして、あとは何とかなるさ!とニューヨークにやってきた。

だが、意外だったのが、ニューヨークのスモーカーは結構多い。

飲食店やバーなど屋内は禁煙なのだが、皆、店の前で吸っている。

吸い殻も道中に落ちている。歩きタバコもふつうなのだ。

アメリカ人はどうしてるのだろうと思い色々と調べた結果、

見つけたのが巻きタバコだった。

 

誤解を招くといけないので、

今回のblogは決して喫煙の勧めをしているわけではない。

私は出来ればやめたい。

だが想像以上に禁煙は難しく、

日本の愛煙家が私のようにニューヨークに滞在するチャンスを得た時、

一応、たばこは吸えますよ、と言ってあげたい、

ニューヨークはエキサイティングな街で、

たばこのせいで、行くのを諦めてほしくない、という思いから書いている。

だが、禁煙したほうが断然ニューヨークは楽しめる、と断言できる。

それだけは伝えておきたい。

それでは、続きを。

巻きたばこは自分で作るたばこだ。

ニューヨークに来た頃は作るのが難しくて余計にストレスが溜まっていたが

今では安価で美味しい日常品になっている。

$10くらいで1週間はもつ。

これが、巻きたばこセットだ。

それぞれ別々に売られていて

定期的にまとめて購入するようにしている。

学校のある日は、巻いてる暇がないので

マルボロ・レッド・ロングと言っているこのたばこを買って、

巻きたばこと併用している。

巻きたばこの作り方だが、

まずこのたばこの葉を取り出す。

これはAmerican Spiritsのレッドだが、普段はグリーンを買うことが多い。

他にも色んな銘柄があり、種類は豊富だ。

次に巻紙を取り出す。

私は「RAW(ロー)」という紙を使うことが多い。

他にもBambooなど色々あるが、慣れた人はこれを使うことが多い。

もう一つ、「フィルター」を私は使う。

これがないと口の中に葉っぱが入ってきて気持ち悪いのだ。

これは人それぞれで、私は使う派だ。

巻紙の上に葉っぱとフィルターをこのように置いて、

くるくると巻いて、葉っぱをなるべく固めて、紙の端を舌で湿らせて、最後に巻く。

これが最初はめちゃくちゃ難しい!

そして出来上がり。なんだか不格好な出来だがこんなものだ。

慣れると市販のものより美味しくなる。

 

たばこは様々な害があるが、海外生活の尋常ではないストレスを解消してもくれる。

ニューヨークで暮らすということは、たばこの害だけではなく、

犯罪や差別や様々な事柄を含めて考えた方が良い。

私にとっては、日本では想像もつかないことが日常的に起こっていた。

 

ふだんの生活においても色々と考えさせられた。

食生活は特にカルチャーショックが大きかった。

詳細は省かせてもらうが、健康を維持するためには

ビタミンの摂取方法がとても大事だった。

最初の写真に写っているのは自分で作った「ライム水」だ。

たばこを吸うと鉄分とビタミンCが体から不足する。

渡航した当初から、私は普段、高い市販のジュースではなく、

どこでもたくさん売っている安価なライムを絞って氷水に入れて飲んでいた。

あとから調べてわかったのだが、ライムにはビタミンCが豊富に含まれているのだ。

ライム水はたくさん飲んでいたのだが

それでも、先月、ニューヨークで初めて風邪をこじらせて大変だった。

原因は、季節の変わり目の油断と、これまでの食事の摂り方の間違いだった。

そんな時、近くのスーパーで、目の前で野菜ジュースを作ってくれるサービスがあり

とても重宝した。

店員さんが、ジンジャーを入れるのを勧めてくれて元気になっていった。

また、バナナが何でこんなに店頭に置いてあるのだろう、

と不思議に思っていたら、バナナにも豊富な栄養素があることがわかり、しかも安価で、

風邪をひいている間、毎日バナナを食べ、今でも食べ続けている。

 

ニューヨークでは健康志向が当たり前に存在し、

スモーカーなら鉄分とビタミンCをフレッシュな状態で摂取することなどが

合理的に自然に行われていた。

 

今blogの題名は、「Cigaretteあれこれ。」なので、

たばこの話題を中心に、色々な事柄の断片を書いてきたが、

言いたいことは、

正しい知識で自分の体は自分で守る、という意識が大事だということだ。

日本にいたころは、間違った知識で体をよく壊していた。

ニューヨークで過ごすことで、アートだけでなく

生きる知恵についても学ぶことができたことはとてもありがたい。