僕はでこぼこな人間です。
上手くやりぬいたと思ったら、めちゃくちゃ不器用だったり。
とても積極的なのに、突然ナーバスになったり。
大きな賞を頂いているのに、精神科にお世話になってたり。
いつも自分で自分に疲れてしまいます。
十数年前に宮崎に帰ってきてから、
何百回もマリーナに通い、
水平線を見て癒されて、
毎日を乗り越えてきました。
絵画から写真中心の制作に切り替えて
浮かんでくるイメージは、そんな海のイメージでした。
「Ocean’s Memories」「Ocean’s Line」「Horizon」
それぞれスタイルの違いがありますが、
全ての源は、「1」つ、海でした。
ただ「1」つの海が
でこぼこな私を「1」つにしてくれたのでした。
空と海のあいだには、たくさんの光が溢れている。
日々その中から光を紡ぎ出し、世界の様相を現していきたい。
その手段は写真かもしれないし、絵画かもしれない。
言葉かもしれない。
光という思い出の集積が、世界の輪郭を形作る。
世界には七つの海が存在し、それぞれの表情を見せながら一つの海として繋がっている。
日が昇り、沈む場所、Horizon。そこでは毎日、光と影というドラマが繰り広げられている。
日々、日常を記録する。それが大切な記憶となる。
250305▫️夕方